2014年3月15日土曜日

「早春物語/原田知世:85年」について思う

早春物語/原田知世:85年

この早春物語、好き嫌いが分かれる映画です。



「知世ちゃんがおっさんと・・・・」 <<これが嫌悪感No1の理由だと思いますが

それ以外にも、監督との確執がよくメディアでも取り上げられてて、知世さんfanには

歓迎されていない作品だったのかと思います。



当時の私も例に漏れず、この映画はなんだかあまり好きになれなかった。

高校2年生が、あんな服着ねぇよ。。とか

TV番組で、いつもキスシーンの話されて、とても嫌そうな顔をしてたのを見てたし

メイキングでも、気分の乗らない感じを受けてたから、あまり良い印象はなかった。




しかし、ちゃんとロードショウで見たのは憶えてる。

オープニングの湘南・鎌倉の空撮と曲はとても印象的で

今でも、あの曲は良く聴いている。




また、主題歌の「早春物語」は、それまでにはあまりアイドルの楽曲では無かった

3拍子の曲で印象的だった。

実は、3拍子の曲というのはリズム音痴がばれやすいので、アイドルには御法度だったんだけど

知世さんは、バレエでいつも「“アン・ドゥ・トロワ”」と3拍子に慣れ親しんできてたんでしょうね。

とても良い感じで歌われてました。そうそう、うたかたの輪舞曲(ロンド)も3拍子系の曲でしたね。



それと、印象に残った画は

「ソファーでおしゃまさんな知世さん」
『このシーンは、とても可愛い知世さんを感じましたね』


『このボールを蹴るシーンもなんか好きでした』

「あと、赤白のCANONのストラップ」


『実は私、今でも愛用してます!』





でも正直好きな映画では無かったし、この映画を最後に角川映画は見なくなった。。

自然と知世さんも見なくなっていった。。

そんな時代?年頃だった。





その後、知世さんを見たのは「私をスキーに・・」だったと思うけど

知世さんを見るために見た映画ではなかった。


そうやって、考えると私の知世さんFAN(当時)の期間はとっても短かった。


82年「セラー服と機関銃」、「ねらわれた学園」
83年「時をかける少女」
84年「愛情物語」「天国にいちばん近い島」
85年「早春物語」

 


実質3年だったんだなぁ・・

どおりで、LPもサントラと合わせて数枚しか持ってなかったんだなぁと納得。。
バースデイ・アルバム
撫子純情
PAVANE(これはCDも持ってた)<86年にSONYのCD-PLAYER買ったのを憶えてる
きっとその当時に買ったんだと思う。




こんな感じで、私にとっては早春物語は卒業の作品みたいなものであった。




それから、時は経って

昨年、28年ぶりに見た「早春物語」は、当時とはだいぶ違った印象で見れた。

確かに、高校2年生が、あんな服着ねぇよ。。とは今でも思ったが

ある意味、背伸びを誇張表現してたんだな。。とか

青臭いところが、かえって可愛く見えたり。。




感動とか引き込まれるってのではなく、ふふふふ・・・と苦笑いが出る作品だった。

ここら辺りが、当時評価された点なのかな。。とこの年になって感じた次第です。




角川氏の「試写会の椅子」でも、
「早春物語」は、主演者・原田知世の最高傑作であるばかりでなく
監督・澤井信一郎氏の最高傑作であり、角川映画40本の中で一等優れた作品・・。

と言われています。

原作者:赤川次郎氏は、「Wの悲劇」は、アメリカ映画的であり
「早春物語」は、フランス映画と表現し、個人的には「早春物語」の作品の方が好きと言い
こう撮り分ける澤井監督は凄い人と言われています。

また、澤井監督曰く
「これは小さな映画です。小さいが故に私はこよなく愛しています。」
「『早春物語』は、私の一番好きな映画です。」
と締めくくっています。


こんなのを読んでいると、当時の印象とは不思議と正反対に思えてきます。



当時の印象を引きずって、今でも見たくないと言われている方がいますが

機会があったら、一度見てください。




おそらく昔とは違った自分に出会えると思いますよ!

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おまけ


この早春物語のロケ地は、鎌倉・箱根・都内で行われました。

特に都内のロケ地は、私の仕事場から徒歩5分圏内でしたので、最近の写真を撮ってきたので

UPしておきますね。



「映画内では、日鉱物産近くのお蕎麦屋さんとして出てきます」


下が、現在の建物


都内、日比谷公園内にあります




『実際は、洋食屋さんで名前は「南部亭」 映画の中の看板も「RESTRANT NANBU-TEI」となってますね』

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『梶川さん勤める、日鉱物産』


現在も、この銀のボール?あります。






ビル中も入って来ました

『ソファーのシーン』



『場所はここだと思いますが、ソファーはありませんでした』


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あと、道を尋ねるシーン

『売店のおばちゃんと掃除のおじさんのシーン』


『これも日比谷公園内です。今もこの売店ありました。』



上にも貼り付けた、この写真、これ本物の台本なんですが、内部のメモ、印などから
↑の掃除おじさんの所有物だったと思われます。
「おじさんお元気ですか?あなたの台本、私が持ってます!」

最後にもう一度、「早春物語」は良い映画だと思いました。





P.S 
私、神奈川在中なので、鎌倉・箱根は、またの機会に撮影してこようと思っています。


1 件のコメント:

  1. 昭和42年生2020年6月13日 16:34

    はじめまして。当時 リアルタイムでは見てませんでした。
    最近 たまたま ネット配信の無料キャンペーンで 見ることが出来ました。
    とくに期待もしてなかったのですが、良かったです。

    平幹二郎演じる上司の目力 無念さが伝わってきて 好きなシーンです。
    林さんの友人との最期の別れの握手シーン ぐっときましたね。
    この年齢で はじめて見たので会社内部の話、 林さんの置かれている
    立場とかに リアリティを感じてしまいました。

    知世ちゃんも けっこう過激なシーン やってたんですね。

    しかし病院でのキスシーン 林隆三さん けっこう ねっとりディープに
    やってましたねぇ(笑)

    私にとっては とても面白い映画でした。思わず ネットで 映画パンフレットとか
    ポスターとか 買っちゃいました。

    ロケ地で こちらのサイトに 来ました。この映画の事 ほとんど知らなかったので
    楽しませていただきました。ありがとうございました。


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